Claude Code(読み方は「クロードコード」)の使い方を、インストール前の段階から最初の1タスクを流すところまで、順番に解説します。手順と仕様は2026年8月15日時点の公式ドキュメントで確認した内容です。あわせて、私たちが中小企業の導入支援で見てきたつまずきどころも記載します。
先に、この記事でいちばん伝えたいことを書いておきます。Claude Codeはターミナル(黒い画面)を開かなくても始められます。デスクトップアプリにClaude Codeの機能が組み込まれているため、コマンドに触れたことがない方でも、その日のうちに最初のタスクを試せる構成にしています。ターミナルに慣れている方向けのコマンド導入も、もちろん扱います。自分に合う入口を選んで、必要な節だけ読んでください。
Claude Codeとは?(読み方:クロードコード)
Claude Code(クロードコード)は、Anthropicが提供するAI「Claude(クロード)」に含まれる機能です。チャットとの違いをひとことで言えば、「答える」のではなく「作業する」という点です。
チャット型のAIは、質問に答えを返します。その答えをコピーして、ファイルを開いて、自分で反映するのは人間の仕事でした。Claude Codeは、指定したフォルダの中のファイルを自分で読み、書き、必要ならコマンドも実行して、指示された作業を最後まで進めます。名前に「Code」と付いていますが、対象はプログラムのコードに限りません。資料の下書き、データの整理、ファイルの仕分けといった、ファイルを相手にする仕事全般に使えます。
一方で、できないこともあります。ファイルとして存在しない情報(担当者の頭の中にある判断基準や、紙の書類)は扱えませんし、指示が曖昧なら結果も曖昧になります。「何をどうしたいか」を日本語で説明できる仕事から任せるのが基本です。
なぜ非エンジニアでも使えるのか。理由は単純で、指示が日本語の文章だからです。プログラミング言語を覚える必要はなく、業務を言葉で説明できる人なら操作できます。実際、私たちの支援先で使いこなしているのは、エンジニアではなく業務をよく知る担当者であることが少なくありません。
始める前に必要なもの
必要なものは3つ、流れは4ステップです。先に全体像を示します。
流れ: ①Claudeのアカウントを作る → ②有料プランを契約する → ③インストールする → ④ログインして最初の1タスク
| 必要なもの | 補足 |
|---|---|
| Claudeの有料プラン | 無料プラン(Free)では使えません。最低はPro(月20ドル〜)。プランの選び方・使用量の上限・法人契約はClaude Code料金の解説記事にまとめています |
| パソコン | macOS・Windows・Linuxに対応。この記事の手順はパソコンでの利用が前提です |
| 作業させたいフォルダ | Claude Codeは指定したフォルダの中だけを作業場所にします。まずは中身をよく知っている小さなフォルダを1つ用意してください |
アカウント作成がまだの方はClaudeのアカウント作成方法から進めてください。
そのうえで、インストールの入口は2つあります。あなたに合うのはどちらか、先に選んでください。
- ターミナルに不慣れ/非エンジニアの方 → 方法1(デスクトップアプリ)へ。この後すぐの節です。
- ターミナルを使い慣れている/開発で使う方 → 方法2(コマンド1行)へ。方法1は読み飛ばして構いません。
インストールでつまずいたときの対処は、両ルート共通で「インストールでつまずいたら」の節にまとめています。
方法1:デスクトップアプリから始める(ターミナル不要)
手数がいちばん少ないのはこちらです。アプリにClaude Codeの機能(Codeタブ)が組み込まれているため、開発環境の準備もNode.jsも要りません(公式ドキュメント・2026年8月15日確認)。
claude.com/downloadから、お使いのOS向けのインストーラーをダウンロードして実行する- アプリを起動し、Claudeのアカウントでサインインする(これがログインを兼ねます)
- アプリの「Code」タブを開く(チャットやCoworkの機能も同じアプリにまとまっています。画面の構成はアップデートで変わることがあります)
Windowsの方はもう1つだけ。初めてCodeタブを開くときにGit for Windowsのインストールが必要です(公式ドキュメントに記載)。インストールしたらアプリを再起動してください。また、Codeタブを開いた際に有料プランの契約を求める表示が出た場合は、Freeプランのままです。Proプラン以上を契約してください(プランの選び方は前節で紹介した料金記事を参考に)。
ここまでできたら、インストールは完了です。デスクトップアプリの方は「方法2」を飛ばして、「Claude Codeの基本的な使い方」へ進んでください。OS別の注意点はClaudeアプリのダウンロード方法にまとめています。
方法2:ターミナルにインストールする
コマンドライン版は1行で導入できます(公式Quickstart・2026年8月15日確認)。
| 環境 | コマンド |
|---|---|
| macOS・Linux・WSL | curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash |
| Windows(PowerShell) | irm https://claude.ai/install.ps1 | iex |
| Windows(コマンドプロンプト) | curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd |
Node.jsは必要ありません。ネイティブ版はバックグラウンドで自動更新されるため、入れ直しも不要です。HomebrewやWinGet(brew install --cask claude-code/winget install Anthropic.ClaudeCode)でも導入できますが、こちらは自動更新されないため、定期的なアップグレードの手間を許容できる方向けです。
Windowsでのつまずきどころを先に押さえてください。PowerShellとコマンドプロンプトの取り違えが、支援現場でいちばんよく見るエラーです。プロンプトの先頭が PS C:\ ならPowerShell、C:\ だけならコマンドプロンプトです。'irm' is not recognized(irmが認識できない)と出たら、コマンドプロンプトでPowerShell用のコマンドを打っています(日本語環境では相当する日本語メッセージになることがあります)。また、ネイティブWindowsではGit for Windowsのインストールが推奨です(ない場合はBashの代わりにPowerShellが使われ、一部の挙動が変わります。WSLなら不要)。
入ったかどうかは次で確認します。
claude --version
バージョン番号と (Claude Code) が表示されれば成功です。
ログインして使えるようにする
インストールしただけでは使えません。作業させたいフォルダに移動して claude と入力すると、初回はログインを求められます。
cd 作業したいフォルダのパス
claude
ここでブラウザが自動で開きます。びっくりする方が多いのですが、正常な動作です。開いたページでClaudeのアカウントにサインインすれば認証が完了し、ターミナルに戻ると対話画面になっています。認証情報は保存されるため、次回からのログインは不要です。アカウントを切り替えたいときは、セッション中に /login と打てば再認証できます。
インストールでつまずいたら
支援現場で遭遇する頻度が高い順に並べます(インストール〜起動までのトラブルに限定。使い始めてからのつまずきは、使い方の節の中で都度触れます)。
- 有料プランの契約を求める表示が出る〔デスクトップ〕— 無料プランのままです。Claude CodeにはPro以上の契約が必要です(料金の詳細)。
'irm' is not recognized/The token '&&' is not valid系のエラー〔ターミナル・Windows〕— PowerShellとコマンドプロンプトの取り違えです。前節の見分け方でシェルを確認し、対応するコマンドを打ち直してください。- サインインしたのにサインインを求める表示が消えない〔デスクトップ〕— アプリを一度終了して再起動してください。
- curlのエラー(
syntax error・403など)が出る〔ターミナル〕— 社内ネットワークのプロキシ等が原因のことがあります。公式のインストールとログインのトラブルシューティング(2026年8月15日リンク確認)に、エラー別の対処と代替インストール手段がまとまっています。 - 原因がわからない〔ターミナル〕—
claude doctorを実行すると、自動診断のレポートを表示してくれます(公式ドキュメントに記載)。
Claude Codeの基本的な使い方
使い方の基本は「フォルダを指定して、日本語で指示して、提案された変更を確認して承認する」の3拍子です。順に見ていきます。
最初の1タスクを流してみる
インストールが終わったら、いきなり本番の業務に持ち込まないでください。自分がよく知っている小さなフォルダから始めます。結果の良し悪しを判断できる題材でないと、使えるかどうかの見極めができないからです。
デスクトップアプリの場合は、Codeタブで次の3手です(公式ドキュメント・2026年8月15日確認)。
- 新しいセッションを開き、実行環境で「Local」(自分のパソコン)を選ぶ
- プロジェクトフォルダで作業させたいフォルダを選ぶ
- 入力欄に指示を書いてEnterを押す
ターミナル版の場合は、前節の cd 作業フォルダ → claude で対話画面に入り、指示を入力します。
最初の指示は、ファイルを書き換えない「読み取りだけ」のものが安全です。
このフォルダのファイル一覧と、それぞれの内容を説明して
次に、小さな書き込みを1つ任せてみます。たとえば「この3つのメモを1つのファイルにまとめて」。Claude Codeが変更内容(差分)を提示し、承認を求めてくるので、内容を見て問題なければ承認します。この「提案→確認→承認」の流れが基本形です。
指示の出し方のコツ(日本語でOK)
指示は日本語で構いません。結果を分けるのは言語ではなく具体性です。支援現場でよく直す典型例を1組挙げます。
- 伝わらない指示:「請求書を整理して」
- 伝わる指示:「このフォルダのPDFの請求書を読んで、
一覧.csvに発行日・取引先名・金額の3列で一覧化して。読み取れなかったファイルは要確認フォルダに移動して」
違いは3点です。対象がどれか(このフォルダのPDF)、何を作るか(3列のcsv)、例外をどうするか(読めないものは隔離)。人に業務を引き継ぐときに書く手順メモと同じ要領で書けば、そのまま伝わります。
承認と権限モード
Claude Codeは、既定ではファイルを変更する前に必ず確認を取ります。モードを切り替えることで、この確認の度合いを調整できます。デスクトップアプリのモード名は次の3つです(公式Desktopドキュメント・2026年8月15日確認)。ターミナル版でも同じ考え方のモードを Shift+Tab で切り替えられます(acceptEdits=編集を自動承認、plan=変更せず提案のみ。公式Quickstart・同日確認)。
| モード(デスクトップでの名称) | 挙動 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Manual(既定) | ファイル編集やコマンド実行の前に確認を取り、差分を1件ずつ承認・却下できる | 最初のうち/重要なファイルを扱うとき |
| Accept edits | ファイル編集を自動で反映する(それ以外のコマンドは確認あり) | 作業に慣れて、速度を優先したいとき |
| Plan | ファイルを一切変更せず、進め方の提案だけを返す | 大きな変更の前に方針を確認したいとき |
このほか、アカウントの条件によっては安全チェック付きで自動実行するAutoモードなどもありますが、まずはこの3つで十分です。慣れるまでは既定(Manual)のままにしてください。自動反映は速い代わりに、意図しない変更に気づきにくくなります。また、現場でよくあるのが確認に慣れてきた頃の「承認の押し間違い」です。差分を読まずに承認する癖がつくと、確認モードの意味がなくなります。迷ったら承認せずに「何をしようとしているのか説明して」と聞き返せば、作業を止めて説明してくれます。
よく使う操作の早見表(主にターミナル版)
| 操作 | やり方 |
|---|---|
| 使えるコマンドの一覧を見る | /help |
| 会話をリセットする | /clear(別の作業に移るときに) |
| 前回の続きから再開する | claude -c(起動時)または /resume |
| アカウントを切り替える | /login |
| 特定のファイルを指して指示する | @ に続けてファイル名を入力(デスクトップでも可。クラウド・WSLセッションでは不可) |
| 終了する | /exit |
コードを書かない業務での使い方例
「実際、何をやらせればいいのか」への答えとして、中小企業の現場で反応が良い使い方を3つ挙げます。いずれも「フォルダに何を置くか→何と指示するか→何が出てくるか」の形で書くので、そのまま試せます。
1. 会議メモの整理(最初の1タスクにおすすめ)
置くもの: 会議のメモや文字起こしのテキストファイル数本。指示:「各ファイルを読んで、決定事項.md に会議ごとの決定事項と担当・期限を一覧化して」。出てくるもの: 決定事項の一覧ファイル。読み取り中心で安全なうえ、結果の正誤を自分で判断できます。
2. 大量ファイルの仕分けとリネーム
置くもの: 命名がばらばらのファイルがたまったフォルダ(まずはコピーで)。指示:「ファイル名と中身から 2026-08_取引先名_書類種別 の形式に揃えて。判断がつかないものは 不明 フォルダへ」。出てくるもの: 整理されたフォルダ。数百件規模の単純作業ほど差が出ます。
3. 定型文書のドラフト作成
置くもの: 過去の見積書や提案書のサンプル数本と、今回の条件を書いたメモ。指示:「過去サンプルの構成と言い回しに合わせて、メモの条件で新しい下書きを draft.md に作って」。出てくるもの: 自社の型に沿った下書き。ゼロから書かせるより、手本を置くほうが精度が上がります。
使い始めたら覚えたい仕組み(CLAUDE.md)
作業フォルダに CLAUDE.md というテキストファイルを置いておくと、Claude Codeが作業開始時に自動で読み込みます。前提条件や社内の言い回し、注意点を書いておけば、毎回同じ説明を繰り返さずに済みます。最初は数行で十分です。「取引先名は正式名称で書く」「金額は税込で統一」のような、指示のたびに言い直していたことから書き始め、運用しながら追記していくのが現実的です。/init と打つと、フォルダの中身をもとにClaude Codeが下書きを作ってくれます。
ほかの入口(VSCode・Web版など)
Claude Codeはターミナルとデスクトップアプリのほか、VS CodeやJetBrainsの拡張機能、ブラウザで使うWeb版でも動きます。VS Code拡張はエディタで開いているファイルにそのまま作業させたい開発者向け、Web版はインストールなしでクラウド上で作業させたい場合向けです。入口が違っても、中で動いているのは同じClaude Codeです。5つの入口の違いと選び方はClaude Codeの使い分け5パターンで比較しています。
導入そのものは、ここまでで終わりです。難しいのはこの先の「自社のどの業務に当てるか」で、フルバリューでは中小企業向けに「Claude Code コーチング」を提供しています。無料相談(30分)で、自社への当てはめを聞いてみる。業種や状況に合わせた進め方をご相談いただけます。
よくある質問
Claude Codeの読み方は何ですか。
「クロードコード」と読みます。Anthropic(アンソロピック)のAI「Claude(クロード)」に含まれる機能です。
日本語で使えますか。
使えます。指示も回答も日本語で問題ありません。精度を左右するのは言語ではなく指示の具体性です(本文「指示の出し方のコツ」参照)。
無料で使えますか。
使えません。Claudeの有料プラン(Pro以上・月20ドルから)が必要です。詳しくはClaude Code料金の解説をご覧ください。
勝手にファイルを書き換えられたりしませんか。
既定の設定では、ファイルを変更する前に必ず内容を提示して承認を求めてきます(本文「承認と権限モード」参照)。心配な間は、コピーしたフォルダで試す・読み取りだけの指示から始める、の2つでリスクをほぼゼロにできます。
プログラミングができなくても使えますか。
使えます。Claude Codeの本質は「ファイルを読み書きしながら指示された作業を進める」ことなので、対象がプログラムのコードである必要はありません。資料の下書きやデータ整理にも日本語の指示で取りかかれます。
ターミナル版とデスクトップアプリ、どちらを選ぶべきですか。
ターミナルに不慣れならデスクトップアプリ、開発や自動処理に組み込むならターミナル版です。5つの入口の比較は使い分けの解説記事をご覧ください。
インストール後、最初に何をすればよいですか。
まず導入確認(ターミナル版は claude --version)をしたうえで、よく知っている小さなフォルダを指定し、「このフォルダのファイル一覧と、それぞれの内容を説明して」といった読み取りだけの指示から試してください。ファイルを書き換えないため安全です。
まとめ
Claude Codeの使い方は「フォルダを指定して、日本語で指示して、確認して承認する」に尽きます。始め方は2つあり、ターミナルに不慣れならデスクトップアプリのCodeタブから、慣れているならコマンド1行から。どちらもログインすれば同じエンジンが動きます。最初の1タスクは、よく知っている小さなフォルダへの読み取りだけの指示から。そこで手応えを確かめてから、仕分け・一覧化・下書きのような実務に広げていってください。
この記事の出典
インストール手順・コマンド・デスクトップアプリの操作・権限モードの仕様は、Claude Code公式ドキュメント(Quickstart/Desktop application/Troubleshoot installation and login、いずれも2026年8月15日取得)に基づいています。現場のつまずき事例と業務での使い方例は、当社の中小企業向け導入支援での観察をもとに、特定の企業がわからない形に一般化して記載しています。仕様は更新されることがあるため、うまくいかない場合は公式ドキュメントの最新の記載もあわせてご確認ください。
監修者
吉田健志/株式会社フルバリュー 代表取締役
Web支援約300社の知見をもとに、中小企業の経営者に向けてAI活用の実践知を発信しています。AI技術を軸に「売上最大化」「業務効率化」「人材活用」の3事業を展開し、法人向けClaude Codeコーチングを提供。自社の経営・提案業務にも生成AIエージェントを実装し、資料作成から顧客対応までAI活用を自ら実践しています。著書『インテリぶってるゴリラ直伝!30分で読める生成AI活用術』(三恵社)。
利益相反について
フルバリューは、中小企業向けにClaude Code活用の伴走支援サービスを提供しています。本記事はそのフルバリューが執筆・監修しており、記事末尾では自社サービスの案内も行っています。Claude Codeの導入手順や仕様はAnthropicの公式ドキュメント(2026年7月時点)に基づき記載していますが、その立場を踏まえたうえでお読みください。

