Claude Coworkとは?チャット統合後の使い方・料金を解説

人のいないオフィスの席で、開いたまま画面が光っているノートパソコン

チャットに質問を投げると、答えが返ってきます。その答えを見て、結局は自分でファイルを開き、自分で表にまとめる。この「最後は自分でやる」部分を引き取るのが、Claude Cowork(コワーク)です。

Coworkは資料整理や調査、書類作成といったコード以外の業務を複数の手順にまたがって自律的に進めてもらう機能です。2026年9月にチャットとの統合が発表され、作業をどこに任せるかを選ばなくてよい「ひとつのClaude」になりつつあります。2026年10月23日時点で使えるのはPro・Max・Team・Enterpriseの有料プランです。Web・デスクトップ・モバイルのClaudeアプリで動きます。

Claude Codeの全体像は → Claude Codeとは(記事ガイド)。チャットから任せる使い方(旧Cowork)とClaude Codeの使い分けもこのガイドから辿れます。

目次

Claude Coworkとは何か

CoworkはClaude Codeが持っていた「自律的に作業を進める力」をプログラミング以外の知識労働に広げた機能です。発表時の公式説明ではClaude Codeのエージェント的な能力をコーディング以外の知識労働にもたらすものと位置づけられていました。

通常のチャットとの違いは、返ってくるものが「答え」ではなく「終わった仕事」である点です。

通常のチャットCowork
返ってくるもの質問への答え・下書き完了した作業・成果物
手順の組み立て人が指示するたびに1手ずつClaudeが計画を立てて自分で進める
作業中の人の関与やり取りを続ける必要がある離席していてよい
ファイルの扱いアップロードして読ませる指定フォルダを直接読み書きする

タスクを伝えると、Coworkはまず進め方の計画を立て、必要に応じて作業を細かい単位に分解しながら進めます。「調べ方を教えてもらう」のではなく「調べておいてもらう」という関係になります。

チャットとの統合で変わったこと

Anthropicは2026年9月16日の公式ブログ「Cowork is now Claude」でCoworkとチャットを「ひとつのClaude」にまとめると発表しました。これまでのように「この仕事はチャットか、Coworkか」と行き先を選ぶ必要はなく、ふだんの会話からそのまま作業を任せられる形になります。特別な設定は要りません。

製品ページは「Claude Cowork is now just Claude」と表記しています。ヘルプでは引き続きCoworkの名で手順を説明しているため、本記事ではCoworkと呼びます。

統合後の体験はPro・Maxから数週間かけて順次展開され、TeamとFreeは「近日」と発表されています。Enterpriseについては変更の30日以上前に管理者へ通知するとAnthropicは説明しています。展開の途中なので、同じ有料プランでも画面がまだ切り替わっていない場合があります。

Coworkの始め方

Web・デスクトップ・モバイルのどこから使う場合も流れは同じです。入力欄の表示によって2通りに分かれます。

  1. Claudeを開く(デスクトップアプリ、Web、スマホアプリ)
  2. 入力欄に「Chat/Cowork」の選択肢がある場合は「Cowork」を選ぶ。有料プランで選択肢がない場合は統合後の画面なので、この手順は不要です
  3. やってほしい作業を書く
  4. Claudeが提示した進め方を確認する
  5. 実行を許可する

効いてくるのは4番です。いきなり実行させず、計画を読んでから許可する。ここで意図とずれていれば、実行前に直せます。作業が長いほど、この一手間が効きます。なお画面の名前や入口は今後も変わる可能性があります。迷ったら公式ヘルプ「Get started with Cowork」で最新の手順を確認してください。

2026年10月23日時点で利用できるのは有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)です。デスクトップアプリ(Mac・Windows)は有料プランすべて、WebとモバイルはPro・Max・Teamで使え、Enterpriseは管理者の設定によります。チャットとの統合後の体験はFreeにも「近日」展開すると発表されていますが、時期やFreeで何が使えるかは示されていません。Proの料金は月払いなら20ドル(約3,130円)、年払いなら月17ドル相当(約2,661円)です(税別。円は1ドル=156.51円〈三菱UFJ銀行TTM、2026年10月23日〉で換算した目安。為替で変わります)。プランごとの違いはClaudeの料金プラン比較にまとめています。

Coworkにできること

主な機能は次のとおりです(詳細は公式ページで確認してください)。

  • ローカルファイルの読み書き:許可したフォルダ内のファイルを直接扱う(デスクトップアプリ)
  • ブラウザの自動操作:Chromeを介したWeb上の操作
  • 並行作業:複数のサブエージェントに分けて同時に進める
  • 実務品質の成果物:数式入りのExcel、体裁の整ったPowerPointなど
  • 長時間の作業:時間のかかる処理を継続して実行
  • 定期実行:任意の頻度でスケジュールを組み、人が見ていなくても実行される

業務に置き換えると、たとえばこうなります。

  • 複数社から届いた見積書をフォルダにまとめ、金額・納期・保証内容の比較表を作らせる
  • 散らかったフォルダのファイルを、命名ルールを決めて一括で整理・リネームさせる
  • 調査テーマを与えて情報を集めさせ、出典つきのレポートにまとめさせる
  • 月次の数値を集計し、そのままレビューに出せる資料に仕上げさせる
  • 「毎週金曜に今週の数字をまとめる」といった定期業務を登録しておく

最後の定期実行は地味に見えて、実務での効き目がいちばん大きい機能です。一度伝えれば以降は指示なしで動くため、「やらなきゃ」と思い出す負担そのものがなくなります。設定は入力欄で「/schedule」と打つか、左サイドバーの「Scheduled」から行います(2026年10月時点のヘルプの記載)。クラウドで動くため、パソコンやアプリを閉じていても実行されます。ただし手元のファイルやブラウザを使う定期タスクはデスクトップアプリを開いておく必要があります(後述)。

どこで動くのか、どこまで見えるのか

ここは正確に理解しておく必要があります。「自分のパソコンの中身をすべて渡すことになるのでは」という不安は、多くの場合、仕組みを知れば解けます。

実行はクラウド上

Coworkの作業はクラウド上で進みます。そのためノートパソコンを閉じても作業は続きます。企業向けにはAmazon Bedrockなど自社のクラウド経由で使う選択肢も用意されています。

ただしローカルファイルを扱うにはアプリの起動が必要

実行はクラウドで行われますが、手元のパソコンのファイルやブラウザ、パソコンそのものを使う作業はデスクトップアプリを開いたままにしておく必要があります。アプリを閉じたままではこうした作業を進められません。

アクセス範囲は自分で決める

公式サイトの表現は明快です。「フォルダとツールはあなたが選ぶ」。Claudeは選んだ範囲の中だけで動くように設計されており、何かを削除するときは利用者の承認が必要です。コントロールは3つの方法で行います。

設定できること
フォルダの指定アクセスを許可するフォルダを選ぶ。指定しないフォルダは扱わない設計
コネクタの管理外部サービス連携(MCP)を設定画面から個別に有効・無効にする
権限モードManual(毎回確認)/Auto(安全性を確認したうえで自動)/Skip(確認なし)

運用の原則は2つです。1つ目は、業務用の作業フォルダを1つ作り、そこだけを許可すること。パソコン全体を許可する必要はありません。2つ目は、慣れるまで権限モードをManualにしておくこと。Skipは確認を挟まないぶん速いのですが、意図しない変更に気づけません。

Coworkが向いている業務・向かない業務

どんな道具にも得意不得意があります。Coworkも例外ではありません。

向いている業務

  • 手順が決まっていて、量が多い作業(ファイル整理、データ集計、書式の統一)
  • 複数の資料を横断して読み比べる作業
  • 定期的に発生し、毎回同じ手順で処理する業務
  • 時間はかかるが判断はさほど必要ない作業

同じ種類の仕事(申請書類の下書きや期限の管理)をCoworkではなくClaude Codeで回している行政書士事務所の例は行政書士のAI活用(Claude Codeで申請書類の下書きと期限管理)で紹介しています。

向かない業務

  • 毎回判断基準が変わり、その場の裁量が必要な業務
  • 人の確認なしにそのまま社外へ出す成果物
  • 扱ってよいか判断がついていない機密情報を含む作業
  • 手順が固まっておらず、まだ試行錯誤している段階の業務

最後の項目でつまずく例をよく見ます。手順が固まっていない業務を自動化すると、確認と修正の手間のほうが大きくなります。面倒な仕事ほど早く任せたくなるのですが、順序が逆です。まず人が数回まわして型を作り、それからCoworkに渡す。この順なら失敗しません。

Coworkに渡すべきなのは「やり方が決まっている面倒な仕事」であって、「やり方をまだ決めていない仕事」ではありません。

Claude Codeとの違い

どちらも作業を自律的に進める機能ですが、想定している対象が異なります。

Cowork(チャットから任せる)Claude Code
主な対象コード以外の知識労働全般ファイルを相手にする仕事全般(開発を含む)
向いている頼み方単発の資料作成や調査同じ型で繰り返すフォルダ単位の定型業務
使う場所Web・デスクトップ・モバイルのClaudeアプリターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップ・Web
必要なプラン有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)。2026年10月23日時点Pro・Max・Team・Enterprise(またはClaude Console)

どちらも同じ有料プランに含まれるため、契約すれば両方使えます。Coworkとチャットの統合が進むいま、選び方は「どの製品を契約するか」ではなく「どう頼むか」です。当社の目安としては単発の資料作成や調査ならチャットから任せる使い方(旧Cowork)、同じ型で繰り返すフォルダ単位の定型業務ならClaude Codeが向いています。Coworkも定期実行で繰り返し業務を回せますが、手順を書いたファイルごと育てていきたい業務はClaude Codeのほうが扱いやすいためです。両方試して合うほうを残す、でも構いません。Claude Codeの導入手順はClaude Codeの始め方にあります。エンジニアでなくても使えるかどうかはClaude Codeは非エンジニアでも使えるで整理しています。

ファイルごと任せるClaude Codeを社長ご自身が使えるようになる方法は → 無料相談(オンライン60分)

まとめ

Claude Coworkは資料整理・調査・書類作成といったコード以外の業務を自律的に進めてもらう機能です。2026年10月23日時点では有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)で使え、チャットとの統合がPro・Maxから順次進んでいます。使い方は作業を伝え、提示された計画を確認してから実行を許可するだけ。入力欄に「Cowork」の選択肢があればそれを選び、有料プランで選択肢がなければ統合後の画面なのでそのまま頼めます。

作業はクラウドで進むためパソコンを閉じても継続しますが、手元のファイルやブラウザを使う作業はデスクトップアプリを開いたままにしておく必要があります。権限はフォルダ単位で指定でき、慣れるまでは「毎回確認する」モードで使ってください。向いているのは手順が決まっていて量の多い作業。手順が固まっていない業務を先に自動化すると、かえって手間が増えます。

では、どの業務なら手順が固まっていると言えるのか。実際にはここがいちばん難しい判断です。法人で導入する場合の論点はClaude Codeとは(記事ガイド)の「エンジニアがいない会社でも使えるのか」で整理しています。

社長ご自身がClaudeに仕事を任せられるようになりたい場合はフルバリューの「Claude Code コーチング」をご検討ください。社長と1対1で進める3ヶ月のコーチングです。代行ではありません。コードは書かず、アプリと日本語で進めます。受講料は月10万円(税別)×3ヶ月・初期費用なし。Claudeの利用料は別途かかり、Anthropic社と直接契約いただきます(米ドル建て)。無料相談(オンライン60分)では最初に任せる仕事の候補を一緒に絞ります。→ 無料相談の空き枠を見る/→ サービス資料をもらう

よくある質問

Claude Coworkは無料で使えますか。

2026年10月23日時点では使えません。Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれかの有料プランが必要です。チャットとの統合はPro・Maxから順次展開されており、Freeへは「近日」と発表されていますが、時期や内容は示されていません。最新の提供範囲は公式ヘルプで確認してください。

チャットとの統合で何が変わりましたか。

「この作業はチャットか、Coworkか」を選ばなくてもふだんの会話から作業を任せられるようになります。2026年9月16日に発表され、Pro・Maxから数週間かけて順次展開されています。特に設定は要りません。展開の途中のため、入力欄に「Chat/Cowork」の選択肢がまだ残っている場合もあります。その場合は「Cowork」を選んでから作業を書いてください。

Coworkと通常のチャットは何が違いますか。

チャットは質問に答えを返す機能、Coworkは作業そのものを任せる機能です。Coworkは進め方の計画を自分で立て、複数の手順に分解して実行するため、人がそばで見ていなくても作業が進みます。チャットとの統合後はこの2つを画面で選び分ける必要がなくなりつつあります。

Coworkは何ができますか。

許可したフォルダ内のファイルの読み書き、Chromeを介したブラウザ操作、複数のサブエージェントによる並行作業、数式入りExcelや体裁の整ったPowerPointの作成、長時間の処理、そして任意の頻度での定期実行です。

パソコンを閉じても作業は続きますか。

続きます。作業はクラウド上で進むためです。ただし手元のパソコンのファイルやブラウザを使う作業についてはデスクトップアプリを開いたままにしておく必要があります。

パソコンの中身をすべて見られてしまいますか。

選んだ範囲に限られます。公式の説明ではフォルダとツールは利用者が選び、Claudeは選んだ範囲の中だけで動くように設計されています。ブラウザ操作や外部サービス連携は設定画面から個別に有効・無効を切り替えられ、許可した分だけ範囲が広がります。何かを削除するときは利用者の承認が必要です。業務用の作業フォルダを1つ作り、そこだけを許可する運用をおすすめします。

Claude Codeとどちらを使えばよいですか。

どう頼むかで選びます。当社の目安では単発の資料作成や調査はチャットから任せる使い方(旧Cowork)、同じ型で繰り返すフォルダ単位の定型業務はClaude Codeです。Coworkの定期実行でも繰り返し業務は回せますが、手順をファイルごと育てていく業務は当社ではClaude Codeが向いていると考えています。どちらも同じ有料プランに含まれるため、契約すれば両方使えます。

この記事の出典

本記事の仕様・価格に関する記述は、次の一次情報(2026年10月23日時点)を参照しています。各社の仕様は変更されることがあるため、契約前には必ず公式ページでご確認ください。

無料ツール

Coworkに任せられそうな作業が見つかったら、それが月あたりいくら分の工数なのかを出しておくと、導入の判断がしやすくなります。

→ AI導入の効果を試算するツールを使う(無料・入力は送信されません)

監修者

吉田健志/株式会社フルバリュー 代表取締役

Web支援約300社の知見をもとに、中小企業の経営者に向けてAI活用の実践知を発信しています。AI技術を軸に「売上最大化」「業務効率化」「人材活用」の3事業を展開し、法人向けClaude Codeコーチングを提供。自社の経営・提案業務にも生成AIエージェントを実装し、資料作成から顧客対応までAI活用を自ら実践しています。著書『インテリぶってるゴリラ直伝!30分で読める生成AI活用術』(三恵社)。

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利益相反について

フルバリューは中小企業向けにClaude Codeの活用を支援するサービス(Claude Code コーチング)を提供しています。本記事はそのフルバリューが執筆・監修しており、本記事にはフルバリューのサービスへの案内を含みます。Coworkの機能や動作環境はAnthropicの公開情報(2026年10月23日時点)に基づき記載しています。当社は上記サービスを提供する立場にあることを踏まえてお読みください。

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